近年、性別や年齢を問わず、美容意識の向上からアロマテラピーの関心が増えてきています。
アロマテラピーはエッセンシャルオイル(精油)を使用して心身の健康やリラックス効果を得ることが出来る療法のことを指します。
ヨーロッパでは医療として昔から取り入れられており、「体」の病だけではなく「肌」のトラブルが生じた際などに多くの方が利用しています。
日本ではまだ馴染みは少ないですが、アロマテラピーは香りを楽しむ以外に代謝を促すデトックスやシミ、ニキビを減らす美肌効果が期待出来ると言われており、学会も発足し研究が進んでいます。
最近では内科や婦人科、皮膚科などアロマテラピーを取り入れている医療機関も増えてきています。
リラクゼーションや保湿、血行促進にも役立つアロマテラピー。今回は美肌との関係をご紹介したいと思います。
なぜアロマテラピーが肌に良いのか
アロマテラピーが肌に良いとされている理由は主に下記が挙げられます。
抗菌作用
エッセンシャルオイルの種類によっては抗菌作用の成分が含まれているため、肌の感染症予防に役立ちます。
血行促進
アロママッサージを行うことにうよって肌の新陳代謝が活発になり、血行が促進されます。肌の健康状態が上がり、肌艶も良く見える効果があります。
抗炎症作用
エッセンシャルオイルには抗炎症作用があり、肌の赤みや腫れを軽減するのに役立ちます。
また他にも下記の効果も期待出来ます。
●血液、リンパなどの体液循環の向上
●尿を多く排出することによるむくみの解消
●皮膚の引き締め
ただし、肌質によっては精油にアレルギー反応を起こすこともあるため、エッセンシャルオイルを直接塗らずにパッチテストやキャリアオイルで希釈してから使用しましょう。
「美肌」対策のアロマテラピー
ここからは肌のトラブル別におすすめのアロマテラピーを紹介していきます。
くすみ
肌のくすみは、角質層に溜まってしまった老廃物が肌艶を低下させてしまうことが原因となり、肌全体が黒ずんで見えてしまう状態を指します。毛穴の黒ずみを抑えるにはカモミールが効果的です。カモミールはくすんだ肌や炎症を抑える働きがあり、健康的な肌へと導いてくれます。
またカモミールには抗炎症作用があり、肌の炎症やアレルギー反応を軽減するのに役立つことがあります。毛穴の黒ずみが気になる方へお勧めです。
シミ
シミは紫外線を浴びることによってメラニン色素が大量に発生してしまうことが主な原因です。また一般的に30~40代になると肌にの新陳代謝が衰えてくる為、自然に増えてきます。これは年齢とともに肌のターンオーバーのサイクルが短くなってしまうので、代謝を促進させることが重要なポイントとなってきます。
血行を促すためにレモンのアロマオイルを使用してみましょう。レモンに含まれる成分には新陳代謝を活性化させる成分が入っており、毛細血管の働きを促進するためとても効果的です。
ニキビ
ニキビは毛穴の角質が厚くなったり、皮脂腺から過剰に皮脂が分泌されて毛穴がふさがった際に起きてしまう炎症のことを指します。大きな原因のひとつに肌の代謝が落ちていることがあげられます。代謝が落ちてしまうと肌のターンオーバーが正常に働かなくなるため、老廃物や皮脂が毛穴に溜まり、アクネ菌が増殖してニキビが出来てしまいます。
ニキビ肌を改善するには、代謝の良い肌を保持していくことが大切です。肌を活性化させてくれる効果が期待出来るレモングラスを使用したローションがおすすめです。作り方はとても簡単。ビーカーにアルコール成分を含まない無水エタノールと精製水、レモングラスを15滴ほど垂らしてよくかき混ぜるだけ。お風呂上りや洗顔後、寝る前など良きタイミングでお肌にそっとなじませましょう。
最後に余談ですが、「アロマ【セ】ラピー」と「アロマ【テ】ラピー」、どちらが正式名称なのか悩んだことはありませんか?
「アロマ【テ】ラピー」はフランス語、「アロマ【セ】ラピー」は英語を訳した際の言語表現なので、どちらも正しい言い方なんですよ。