現代人が抱える目の悩みとしては、いくつかの要因があげられます。スマホやパソコンの長時間の利用による目の酷使や、デジタルデバイスから発せられるブルーライトなど、日々目に負担をかけることが増えています。
不規則になりがちな生活習慣も、目の健康に悪影響を及ぼすことがあります。今回は大切な目を健やかに保つための方法をご紹介するので今後の参考にしてくださいね。
現代人の目の悩み5例
近視
手元のものはピントがあって見えやすく、遠くのものが見えづらい状態を近視と呼びます。進行していくと緑内障や白内障など、失明する確率が高くなるので注意が必要です。病気や疾患以外の主な原因は、近距離で物を見すぎることです。また大人よりも成長期の子供は近視が進行しやすく、暗いところで本やスマホを長時間見ていることに気づきにくいので、十分な注意が必要です。
ドライアイ
ドライアイの原因は多岐にわたりますが、涙の分布不足や乾燥した空気、エアコンや暖房の使用や長時間のパソコンやスマートフォンの使用によって、目が乾燥してしまう病気です。睡眠不足やストレス、栄養不足なども大きな要因ですが、近年は自覚症状がない「隠れドライアイ」も増えています。
眼精疲労
目を酷使によって目の疲れが慢性的に続いてしまい、睡眠や休息を十分に取っても改善しない場合は、眼精疲労となっている可能性が高いです。目が重く感じたり、疲労感が取れない、また目の疲れが原因で頭痛を引き起こしてしまうなど、症状は様々です。予防や軽減のためには、定期的に休憩を取る、適切な照明を使用する、定期的に視力をチェックするなどが大切です。
老眼
主に40代から発症することが多い老眼。年齢を重ねるごとに目のピントが合わなくなり、近くの物を見ようとすると目に疲れを感じたり、明るい光の下で近くの物を見ると、まぶしさを感じることがあります。老眼は自然な加齢現象なので防ぐことは難しいですが、スマホの使用頻度を減らすしたり定期的な眼科検診を受けるなど適切な対策を講じることで、快適な視生活を維持することが可能です。
かすみ目
近年「物が見えづらい」と感じている人は450万人にも上がり、かすみ目に悩まされている人は500万人を超えていると言われています。デジタル化の普及によって日々の生活からスマホやパソコンを避けて過ごすことが難しくなった今、無意識のうちに目を酷使している状態から改善していくことが重要です。
目と美容の関係
目の乾燥や痛みコリなどを感じて、無意識に目をこすったりしていませんか。実はその行為、目を傷つけるだけでなく目のシワやシミを増やしてしまうNG行為です。目をこすることによってシミの原因であるメラニンが生成され血行が悪くなり、目の周りの皮膚がくすんで見えることがあります。これらを防ぐために、日ごろから下記を取り入れ、目を美しく保つようにしましょう。
●ブルーライトをカットする
●目元を温める
●目をほぐす
今日から始める目のセルフケア
健康的でクリアな視界を保つために、普段からセルフケアを欠かさないようにすることが大切です。時間をかけずに行えるので、毎日の習慣に取り入れましょう。
正しいまばたきをする
日々意識をすることなく行っている「まばたき」を意識しながら行っている人は少ないと思います。あなどるなかれ、このまばたきを正しく行うことで、目のピントの調整や視力を安定させることが出来るんです。
やり方はとってもシンプル。「自然なリズムで完全に閉じる」だけ。これにより、目の表面がしっかりと潤い、乾燥を防ぐことができます。老眼の進行も抑えられるので正しいまばたきを行いましょう。
日中にバイオレットライトを浴びる
太陽光に含まれるバイオレットライトには、近視の抑制効果が期待できることが近年の研究で示されています。バイオレットライトは視覚の調整や生体リズムに関与しているため、一日のなかで30分から1時間程度は日光を浴びるようにしましょう。ただし紫外線は目に悪影響を及ぼすこともあるため、適度なバランスでサングラスを使用してくださいね。
夜は間接照明にする
間接照明は、直接光源が目に入らないように配置され、壁や天井などの表面に光を反射させることで、柔らかく均一な明るさを提供します。室内は明るすぎても暗すぎても目に負担をかけてしまうので、夜は負担の少ない間接照明で過ごすようにしましょう。すこの照明方法は、目に優しい環境を作り出すために非常に効果的です。