顔の皮膚はとっても繊細!
それはわかっているけれど、実際どういった作りになってるの・・?
そんな疑問を抱いたことはありませんか?
今回はとってもわかりやすく「お肌の構造」についてご説明したいと思います。
改めて今後の参考にしてくだされば嬉しいです。
お肌の構造
お肌は外側から表皮、真皮、皮下組織、筋肉組織という4構造から成り立ってできています。
表皮の構造は一番下から、
「基底層」(きていそう)
「有棘層」(ゆうきょくそう)
「顆粒層」(かりゅうそう)
「角層」 (かくそう)
という4つの組織が重なって構成されており、それぞれの層で異なった重要な仕事を担っていて、日々懸命に役目を果たしてくれています。
基底層
四層構造の一番下、縁の下の力持ちの「基底層」では、お肌の大もととなる細胞が作られます。
ここで生まれた細胞は約2週間をかけて、ゆっくりと形を変えながらぐんぐん上まで進み、一番上の角層の元でお仕事を終えます。
その後は「角質細胞」(ケラチノサイト)となり、10日間ほどむくむくと時間をかけて新しい細胞に押し上げられながらお肌の表面にあがり、最後は「垢」となって、自然にはがれ落ちていくサイクルを辿ります。
また、お肌の表面の角層が紫外線などや摩擦などの刺激を受けると、基底層へ「メラニンを作って皮膚を守って!」という指令が送られます。
メラニンとは肌や髪、瞳の色を決める色素のことを指します
通常メラニンは一か月程度で生成されるのですが、上述したように、角層が異変を感じると不必要なメラニンが急ピッチで製造されてしまい、結果的にシミや肝斑の原因になってしまうので、注意が必要ですね!
有棘層
上から2番目の「有棘層」は、外部からの異物を察知して取り除く指示を出す役目を担っています。
棘(とげ)のようにギザギザした形をしており、その中の免疫細胞が肌に侵入しようとする不純物を認識した際、排除の信号を各細胞に送ります。
また、有棘層はさきほどの基底層から基底細胞が分裂する事で生まれ、酸素や栄養素を受け取る働きもしてくれています。
「お肌を守る警備隊」と考える皮膚科医のかたもいるようですよ!
顆粒層
下から2番めの「顆粒層」では、天然保湿因子である、「ナチュラルモイスチャライジングファクター(NMF)」がつくられています。
ぎゅっ、と水分を蓄えたNMFが、表皮の新陳代謝によって上部まであがった際に、角層の保湿の役を担います。
「顆粒」の字があらわすように、水分を含んだ小さな粒の集合体でできていて、一番上部の角層を保護するためのお仕事をしているんです。
また、紫外線をブロックしてくれる大役を担っており、角層がきちんと機能するために、異物を取り入れない重要な働きもしています。
あまりなじみのない顆粒層ですが、実はとても頼もしい存在なんですよ!
角層
一番上の「角層」は、表面で私たちのお肌を守るために日々奮闘してくれています。
厚さは、0.02ミリとラップ1枚分程度の極薄!
角層は先ほど記述した役目を終えた角質細胞からできていて、乾燥や刺激、紫外線などの過酷な状態から、日々お肌を守ってくれています。
健康的なお肌であれば、角層は通常約20パーセントの水分を含んでいますが、これ以下となると、乾燥肌と呼ばれる状態になります。
角層はレンガを組み合わせたような構造になっていて、このレンガ同士をつなげる接着剤のような役割の「セラミド」成分が少なくなってしまうと、レンガの間に隙間ができて異物が入りやすくなってしまうばかりか、水分不足の荒れたカサカサお肌になってしまうので、細心のケアが必要ですね!
乾燥肌=セラミド不足
いかがでしょうか?すごく簡単な説明ですが、以上がお肌の構造です。
どれも直接目にすることは出来ませんが、成り立ちを理解することで、自分のお肌がさらにとっても愛しく感じるようになると思います。
お肌の負担を減らしながら、これから先も大切に守っていきましょう!